QPU 命令その 1

PHASE ゲート

位相を直接操作する

PHASE ゲート はその名の通りphase: 相、位相、フェーズ、位相を操作するゲートです。 重ね合わせ状態にある量子ビットに適用することで、指定した角度だけ \(|1\rangle\) の位相を回転できます。

は角度を示すパラメータを必ず 1 つ持ちます。 たとえば、位相を π/2 回転する は上に π/2 が付きます。文中では PHASE(π/2) などとパラメータを付けて書きます。

は \(|0\rangle\) に何の変化も与えないことに注意してください。 また は \(|1\rangle\) の位相のみを回転するので、振幅の大きさにも影響は与えません。また回転する角度は振幅の大きさの影響を受けません量子ビットの振幅の大きさと位相は独立したパラメータである、ということを思い出しましょう (状態ベクトル表示を参照)。

マイナスの角度を指定することで、位相を逆方向に回転できます。 たとえば PHASE(π/2) に対するマイナス回転の PHASE(-π/2) を作ることができます。 位相を π/2 回転した後 -π/2 すると元に戻るので、 PHASE(π/2) と PHASE(-π/2) はお互いに逆演算です。

ハンズオン

を重ね合わせ状態に適用して、\(|1\rangle\) の位相を回転してみましょう。 の角度はデフォルトで π/2 にセットされています。変更するには、回路上に配置した をクリックし、ポップアップメニューから角度のアイコンをクリックしてください。