QPU 命令その 1

WRITE 命令

量子ビットの初期化とリセット

WRITE 命令 は量子ビットの状態を \(|0\rangle\) または \(|1\rangle\) に初期化する命令です。 実は今まで断りなく何度か使ってきましたが、使いかたは簡単です。通常は回路の先頭に を置くことで量子ビットを \(|0\rangle\) や \(|1\rangle\) に初期化します。 続けて H ゲートなどの QPU 命令を置いていくことで量子プログラムを記述します。

量子ビットを \(|0\rangle\) に初期化してからゲートを配置
量子ビットを \(|1\rangle\) に初期化してからゲートを配置

は量子ビットの状態を強制的にリセットするので、逆演算を持ちません。 つまり量子ビットの状態がどんな状態にあっても、たとえば を置いた時点で振幅の大きさと位相の情報は破壊され、\(|0\rangle\) に初期化されます。 これは元に戻すのに必要な情報を損失していることになるため、 はどちらも非可逆です。